スポーツ鬼ごっこが生んだ「子ども達の成長」をご紹介!

スポーツ振興事業

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2022/06/11

早いもので季節は梅雨となり、最近はすっきりしない天気が続いております。
7月の新たなカリキュラム開始までもうすぐです。
つまり、「スポーツ鬼ごっこ&かけっこ単元」も残すところわずかということですね。

本日は、いつの間にか子ども達の大人気種目となったスポーツ鬼ごっこの様子をお伝えします。


こちらは単元開始まもなくの様子。
この頃は直線的に対峙して、追い抜けるか、追いつけるかだけの勝負だったように思えます。

しかし、大切なのはルールを覚えること。
そのために、ルールを易しくし、短時間のゲームを何度も行いました。
この頃は「守る」ことが難しく、23-22など得点の嵐でした。


徐々に、チーム内で「攻撃」と「守備」という役割を作ろうとし始めました。
段々と「ゾーン(守備のだいたいの場所)」ごとに守るという意識が芽生え、子ども達自ら「○○の方向を見て」などと声掛けがあり、徐々に簡単に得点が取れなくなってきました。
しかし、まだこの頃も15-13などの得点率の高いゲームが続きます。


ここで「視点」を変えるレッスンへと変化しました。
それは、5点先取ゲームへの移行です。
こうすることで、相手より先に「5点」取ることと同時に「相手に得点を取らせないためにはどうしたらよいか?」という発想への転換を図りました。

その結果、単独プレーだけでは勝利が掴めないということに子ども達自ら気づき「おとり」という概念が芽生えました。


こちらは先程のシーンからの連続写真ではありますが、目の前にいた「白」と「黒」の選手がいなくなって、余裕で得点を獲得しています!
このように「チーム」で得点をすることの魅力に気づき始めます。


成長はこれで終わりません。
この次には、コートの中央に跳び箱を配置し「障害物」を用意。
こうすると、攻撃のルートが限定されることで、守備の仕方に「パターン」が生まれます。
そのため、攻撃側は更なる攻め方の工夫や作戦が必要となり、頭を悩ますことに・・・


その結果、互いに助け合うためにどうしたらよいか。
相手の動きを見ながら試合中でも声を掛け合うなど、団体競技そのものの雰囲気が出来上がってきました。


5月末からは、徐々に「正規ルール」を取り入れて行っています。
今まで「片手タッチ」でよかったものを「両手タッチ」へ移行します。

一体何が変わるのでしょうか?
これまでだったらフェイントに騙されても片手タッチで間に合ったものが、両手タッチになると間に合わなくなります。

だからこそ、周囲を見渡すことや相手の次の行動を考えながらプレーしなくてはならなくなり、自然と先を見据える「先見性」を身に付けることが必要になりました。


さらに、どちらかのチームが点を取る毎にゲームが止まり、全員がSエリアからもう一度スタートとに。
こうなると、「捨て身の攻撃」が復活します。
最終手段で全員の猛攻撃も可能になったことで、点差や時間によって行う作戦が変わり、「時間的な感覚」を身に付けることになります。


このように、子ども達の能力に合わせてルールやプレー規則を変えることで、同じ種目でもたくさんの経験ならびに思考をしていきます。
今では、最初の頃が嘘のようにプレーの仕方が違います。

スポーツ能力を高めることと、学習能力を高めることは、このような「先見性」を持てるかどうかや「創意工夫」があるかどうか。
何より「1つのことを掘り下げる思考力」があるかどうかでも伸び率が変化します。

ただ遊んでいても子ども達は成長しますが、それだけではもったいないと思います。
小さな工夫、発達に合わせた適切な変化を見逃さないことが、子ども達の成長には不可欠だと考えています。

だからこそ、レッスンの随所に工夫があることで、子ども達の成長曲線は急上昇していきます。
これからも切磋琢磨しつつ、レッスン内容を聞いて、倍速以上の成長をしていきましょう!

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